誰かと食べたいサーティワン

昨日、サーティワンアイスクリームに立ち寄った。お目当ては限定フレーバーのコットンキャンディパステル。ピンクと水色のパステルカラーは春の訪れを告げるに相応しい爽やかさだ。

私は季節関係なくアイスを食べる。ただし、その多くはスーパーの買い物ついでに買ったファミリーパックのものだったり、残業で疲れた私が明日も頑張る理由を見つけるためのハーゲンダッツだったりした。1人でゆっくり食べるならこんなアイスたちがサイコーだ。でもサーティワンはちょっと違う。"誰かと一緒に食べる"アイスなのだ。

サーティワンのアイスは定番から限定まで31種類。半数以上を占める限定フレーバーは2ヶ月ローテで変わっていく。そんな熾烈なレギュラー争いを勝ち抜いてきた選手たちから自分だけのベストコンビを選ぶ。気分はドラフト。そうこの重大なドラフト会議は1人でやってもつまらない。一緒に食べる人のコンビもチラチラ、前に並ぶ人のコンビもチラチラ。その上で定番を決めるか限定を攻めるか…とにかくとにかく選ぶ時間が楽しいのだ。

いつもの私なら、ホッピングシャワー×チョコレートミント(コットンキャンディがある時は悩む)で即決。この王道コンビを崩してでも食べたいフレーバーがあれば、新コンビを楽しむ。文句なしの美味しいが欲しいからチキンな選択をするのだ。だがしかし昨日は違った。コットンキャンディパステルは私の大好きなホッピングシャワーとコットンキャンディのいいとこ取りをしたようなフレーバーで、濃いピンクとブルーを基調とするサーティワンのロゴに合わせたかのようなさくらピンクと水色の配色が素晴らしい。

ちなみにスモールダブルのカップを注文したので、相棒は同じく限定のキャラメルチョコレートチーズケーキ。チョコ系が食べたかったのとキャラメル、チョコレート、チーズケーキとどう掛け合わせても美味しくなるしかないこの名前に惹かれた。大粒キャラメルの柔らかさとケーキのクッキー生地のサクサク感が楽しい。

冬の日にあったかい部屋で食べるアイスも贅沢だけれど、陽気に誘われた春の日の午後のサーティワンもまた贅沢だった。また食べようね。

お題「昨日食べたもの」

【観劇】iaku「あつい胸さわぎ」

8/7(日)ザ・スズナリでiakuさんの「あつい胸さわぎ」を観てきました。

 

大学生になる千夏とそのシングルマザー昭子。平凡な二人暮らしに訪れる、新しい出会いとなつかしの再会。胸の奥に隠した本音と久しぶりの出会いに浮かれた胸の高鳴り。そしてよくない何かが起きてしまいそうな胸さわぎがずっと立ち込めていた。

どの登場人物も完璧じゃないところがよかった。フィクションには超人的で超越的なヒーローがもちろん必要なんだけど、私は演劇にそれを求めていない。不完全な人間の姿が見たいから。だからそれが見えたのがうれしかった。千夏はわかってもらいたいばっかりで母親に伝えようとしていないし、昭子さんは千夏を子ども扱いして自分が決断しなくてはと思い込んでいる。昭子さんの同僚の透子さんは綺麗だしすらっとしてるし気遣いもできるけど恋愛のタイミングはよろしくない。異動してきた木村さんはへらへら笑うばかりなのに肝心なところででっかい地雷を踏み抜いていく。千夏の幼馴染のこうくんは狙っていない相手には一線を引くし、失恋したら正ヒロインばりに落ち込む。

どうしようもない人ばっかりだけど、いとおしい。現実にも完全な人間はいない。だから欠けたところを埋め合わせるために一緒にいることを選んだのだと思う。

 

千夏のトラウマとして幼馴染の男子に「胸が大きくなった」とからかわれたことが語られ、ブラジャーを買ってくれなかった母親への怒りがみえる。

ふと、自分はどうだったかななんて考えた。

ブラジャーが欲しくなるタイミングって母親が「用意した方がいいかしら?」と思うちょっと前なことが多い。私自身、自分の「成長」を意識したのは小学校高学年の頃だった。夏になると学校ではプールの授業があって、揃いのぴちぴちのスイミングウェアを着て元気に泳いだ。更衣室でみんなが着替えるときに「あの子のおっぱいはふくらんできているな」とか「この子はもうちゃんとしたブラジャーをつけてるんだ」とかを見てしまっていた。そんでもって男女別れて体の仕組みや性教育についても勉強するから、白い体操服から透ける影が気になった。私は身長が高かったけれど(小学校って謎に身長順の制度があった)発育は遅めだったので、どうしたら追いつけるんだろうと鏡の前でもやもやした。母に「もうみんなしてるから」と言ってスポブラを買ってもらって、学校につけていった日には少し誇らしかったくらいだ。

 

思春期の娘と母親の関係性って家庭によってそれぞれだと思う。私の場合は千夏と昭子さんの関係性に似ていて恋愛の話とか将来の話はしない。まるで友達のように仲良しな母娘の関係に憧れもあるけれど、つかず離れずちょうどいい距離感でいてくれる母にとても感謝している。

それでも私たちと千夏と昭子さんと決定的に違うのは「一緒にご飯を食べる」「同じ趣味がある」の二点で、ふたりには共有が圧倒的に足りていなかったのではないか。

母から直筆の手紙をもらったことがある。手紙には私の頑張りを肯定する言葉が並んでいた。私はもともと勉強するのがすきで得意な子どもだった。その原動力は知っていることが増える喜びとやればやるだけ成果が返ってくる達成感からで、運動が苦手で跳び箱が飛べないし逆のぼりもできない自分の自尊心を支えていた。だから自分のために勉強していたというのが正しいのだけど、クラスで一番になるためにはそれなりの時間と労力をかけたと思う。そんな私を見ていてくれたことがうれしかったし、なにより言葉にして伝えてもらったことが私の宝物になっている。十何年経った今、母が私に手紙を出したことを覚えているのかはわからない。今更確認するのもなんだか気恥ずかしい。だけど私はきっとずっと覚えている。母がいつも使っていた水色のゲルインクのボールペンで書かれた罫線にそってまっすぐ整然と並ぶ美しい母の字を。私はいつか言えるのかな。母の目を見てちゃんと「ありがとう」って。

そんなふたりきりの思い出を、千夏と昭子さんはこれからもっと重ねていけるのだと思う。自分の気持ちと向き合って、相手の気持ちを知って理解して、どうするのかどうしたいのか決断できるはずだ。もちろん覚悟したはずの決断に迷うことも悩むこともあるだろうけれど、それをどうするにせよ、ステーキを食べながら話したふたりの時間だけは変わらずずっとそこにあるはずだ。

 

久々に小劇場でお芝居を観た。お尻が痛くなるパイプ椅子とびっくりする量のチラシ(特に多かった印象)にこれもまあ醍醐味の一つかなと思ったりなんだり。

有吉の壁カベデミー賞THE MOVIE/感想※ネタばれ有

有吉の壁はだいたい毎週水曜19時から日本テレビで放送されているバラエティ番組だ。

多くの若手芸人たちが有吉さんから〇をもらう(=壁を越える)ために奮闘する。

 

基本は朝早くからどこかを借り切って収録+スタジオでのブレイク芸人だけど、たびたびやる人気企画として「カベデミー賞」がある。

 

言わずもがなアカデミー賞を(リスペクトを込めて)丸パクリしているこの企画は、受賞したインタビューという名の無茶ぶりを受けるもので、友近さん以外は大やけどする。頭が真っ白になりながらなんとか絞り出す芸人さんたちの焦燥と意地が見られて私はすきだ。

 

架空の授賞式、インタビューだったはずのカベデミー賞が映画になる。

バカみたいで夢みたいな企画が今の時代によく通るもんだと驚いた。

 

配信でみたカベデミー賞は、舞台挨拶でトム・ブラウンみちおさんも言っていたけれど、なかなかおもしろく、粒ぞろいな映画だったので感想を残しておきたい。

 

 

 

 

 

※ネタばれあります!注意!!

 

 

 

 

 

ドライブ・アイ・サー 主演:トム・ブラウン

 

ホラを吹くことで現状を打破した主人公が、そんな自分を信じ切れるかがテーマ。

主人公の幼少期をタイムマシーン3号関さんが演じているのだけど、子役たちとのバランスがちぐはぐでおもしろい。卓球界のレジェンド水谷選手の使い方もずるいし、チョコレートプラネット長田さんとの卓球シーンは躍動感がすごい。わかっているけどトンカチで頭を叩くのは痛そうで笑ってしまう。試合会場にいて気の抜けたやり取りしかしないKOUGU維新メンバーもおもしろい。一般人が周りにいるとメイクがよく映える。

トム・ブラウンは「なんでこんなの思いつくんだ!?」という狂気的な発想が売りだと私は思っているのだけど、そのらしさが親に反発して親知らずを抜く主人公と主人公に負かされたライバルがピンポン玉を噛み砕いて真っ赤になった口元で表現されているのかなと感じたな。

 

 

万引き裸族 主演:空気階段

鈴木もぐらさんが演じる、裸族で万引きで生計を立てている男の姿を追うムービー。スーパーに入る前に全部服を脱いで堂々と入店していくのは映画とはいえびっくりした。それを見て見ないふりをする一般住民の姿がリアルすぎたし、誰かが通報しているだろうや自分は絶対に関わりたくないという声もわかる。それはそうとして一瞬シソンヌ長谷川さんが出てることに気づかなかったよ。

裸でいることは何にも縛られない。だからこそ自由なのかと問われるとそれは違う気もして。裸族たちの世界では裸でいること、その姿で万引きすることを強制されている。裸と万引き。世間的にみればどちらも罪だ。しかし万引き裸族たちは罪を重ねることでその罪の意識や重大性から目をそらしている感覚がある。

パチンコ屋でスーパー感じ悪かった三四郎相田さんが、すきになった人の旦那なのきついぜ……。なんで共感してるんだ私、相手は服も着てないんだぞ!!??

 

 

秋定麗子物語 主演:友近

 

女優秋定麗子の生涯を描いた作品。歌を愛してダンスを愛して映画を愛して人生を愛した麗子さんと彼女に魅せられた人たちの姿がありありとみえる。特に麗子さんのマネージャー役を務めたかもめんたるう大さんがめちゃめちゃよかった。

スポットライトを浴びて輝く麗子さんをみるとどうしても芸能界で生きていくしかない他人を惹きつけて離さない人はいるんだなあ、と。鏡に映るダンスシーンだったり、暗闇のステージに圧倒的な存在感であらわれる姿とか画にこだわっていた感じもした。

結局私たちがみた秋定麗子の人生のどこまでが真実なのかわからないけれど、そのミステリアスさが麗子さんの魅力だよな。シャンディガフ飲むしかないよ。

 

 

マッパ MAPPA 主演:パンサー

 

妖精マッパとの出会いが一人の少年を前向きにする。裸かぶりだからどうなることかと心配していたけれど、こちらは心あたたまる感動系。変な絵を描いているといじめられていた少年にMAPPAは、”君には君にしか見えないものが見えている、それを大切にしろ(ニュアンス)”と伝える。こんなの嬉しいよなあ。自分にしか見えないけど、ちゃんと自分のこと見ていてくれるんだもの。

ただ炒めた白飯を食べてまるでステーキのお供に白飯を食べているように思い描くのは違うと思う。可能なら牛丼とかかつ丼にしてあげてほしい。想像力があって素敵だね~じゃないぞ。

少年に笑ってほしくてギャグを乱発するMAPPAは、ノープランでなんとか有吉さんに引っ掛かろうとするいつものパンサー尾形さんの姿と重なる。

 

以上4作品でした!

 

映画としてのハードルが低いということもあいまって(?)なかなか楽しんでみることができました。2か月でできることじゃないよ!!!!!!

 

見逃し配信のチケットは7/3(日)23:59まで買えるみたいです。

私はクスクス笑いながらもう一回見返そうかな。ぜひ!

 

【エッセイ】親知らずを抜いた話 左下右上右下

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左上の親知らずを抜いてから数か月、忘れていた痛みがぶり返した。ずっとではないけれど、ときどき思い出したようにキリキリ痛む。ごはんを食べるのが楽しくなくなるしそうなると気分も落ち込むし手術は怖いけどほかの三本も抜くことを決意した。

上の親知らずは顔を出しているので処置は簡単だけど、下の親知らずは埋まっていたから大きな病院で手術をして抜歯することになった。

ドキドキしながら過ごした約2日間を書き残しておきたい。

 

2022年1月某日

6:00

とにかく早起きをした。久しぶりの早起きで苦しかった。それでも頑張って起きたのはこの時間までに朝ごはん(必須)を食べないと行けなかったから。病院の中ではスマホがつかえないだろうからゲームのログインボーナスをこなしていった。

10:00

ただでさえ風が冷たい日だったのに、病院という空間はもっとひんやりしていた。受付を済ませて病棟へ向かう。病院のエレベーターは10年ぶりくらいで、その間口の広さ(車いすが通りやすいから?)と奥行き(掃除用具とかも運ぶから?)に驚く。

13:00

いよいよ手術スタート。緊張してずっとドキドキしていた。水色の手術服を着てみて、洗面所の鏡に映る自分が不格好で、変で、ちょっとほっとした。病棟でひとり、待っている間に救急車のサイレンの音が聞こえてきた。この場所にいると他人事じゃない気がしてドキリとする。

16:00

手術が無事終わり、病室に帰ってきた。部分麻酔だから意識はあるけれど、麻酔がよく効いていたのか、ずっとふわふわしていたなあ。まるで「手術を受けている夢」をみているみたいな感じ。とはいえ緊張していて手が冷たく、看護師さん(?)に心配されてしまった。

19:00

痛み止めを打ってもらったものの鈍痛に顔がゆがむし、口内はつねに血の味がする。夕食は90%水のおかゆが無理だった。おかゆとして認めたくもない。あれは水です。副菜がおいしすぎてありがたい気持ちでいっぱいになった。

21:00

消灯。点滴が終わると血液が管をとおって真っ赤になるのでびびる。やばいのかと思ってナースコールした。「血圧があるので~」と言われて、なるほどと思うと同時に自分正常に頭回ってないなと気づく。さすがに寝るのにははやすぎてがんばって羊を数えた。

23:30 2:30 4:30

同室の方のナースコールで目が覚める。ショートスリーパーじゃないのでしんどい。相部屋ってこういう感じなのねと実感。そりゃあ個室が高めに設定されるわけですわと納得した。私は一日だけだしがまんがまん。でも気になってしまう…。

6:00

起床からの朝ごはん。食べるとだんだん元気になってきた気がする。三本も抜いたわりには腫れも少なくて良かった。昨日の夜は90%水だったおかゆも、今朝は70%水でおかゆとしての形を保っていた。みかんとヨーグルト最高だなあ。

9:00

退院。やったね。入院費を後回しにされたのはよくわからないけれど(抜糸があるから?用意していったのに…)すっぴんで外に出るのが久しぶりだったから、マスクしていてよかったなと思う。完全に人目にさらされない。

 

数日後

抜糸へGO。自分の口の中だからだろうけど、糸を切ったバチン!!!の音が大きくておびえた。でもこれで万事オーケー。抜糸までの数日は基本雑炊生活で過ごした。卵増水のおいしさたるや…。そしてそこに鮭ほぐしを入れる喜び…。絶賛雑炊ウィークを過ごしてしたにもかかわらず、バイト先の社員さんのお土産ゴーフルを、私欲だけでバリバリ食べてしまったのはちょっと痛かった。

 

親知らずは虫歯になってしまったりほかの歯を押して痛みが出てしまったりするなどの悪影響が出ないかぎり抜く必要のない歯。健康のまま保てる人はすごい。でもなんか痛いかも…?と感じた人は無理せず近くの歯医者さんに行ってみることをおすすめします。健康な歯と楽しい食事、続けていきたいなあ。

【お題】手帳のはなし2022

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今週のお題「手帳」

 

昨年から手帳タイムを充実させている。

試行錯誤をしながら私が使っているのは次の通り。

 

①HIGHTIDE(ハイタイド) 22NA/A6 BLOCK

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メインの手帳。マンスリーとウィークリーの両方があってシンプルで書きやすい。マンスリーでざっくり予定管理をして、ウィークリーでタスク管理をする。最近はマンスリーページを飾ってテンションをあげようとしている。100均で購入した北欧っぽいシールを貼っている。BLOCKタイプのウィークリーは左右で分けて書き込めるので、公私でタスクを分けている。ちなみにちらりと見えているTODAYの下敷きはほぼ日のやつ。

HIGHTIGEの手帳は、大きさもページ内容も種類が豊富で良い。持ち歩く手帳は絶対にA6サイズがいい(文庫の大きさと同じだから)私にとって最高すぎる。手帳はもちろん文房具とか雑貨もかわいくてすき。雑貨やさんには置いてあるけれど本屋さんには置いてないので、人と被らないオンリーワンな感じもポイント高い。

 

無印良品 フラットに開くノート A5

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日々の記録がメイン。名前の通りフラットに開くのでありがとうの気持ち。私の使っている灰色バージョンは罫線+縦のドットもあるので表がとっても書きやすい。

月初めにマンスリーページを自作している。デコデコするのが楽しい。安定してきた習慣トラッカーがかなりお気に入り。家計簿を書く、世界史日本史の復習をする、授業を受ける、ブログを書く、独学でなにかを学ぶ、いろいろがんばる、などなど少しずつ自分の生活の一部になっていくのがおもしろい。マンスリーはかなり安定してきたけれど、ダイアリーの部分がまだまだで、もうすこし統一感のあるページをつくりたいなと思っている。最近はタスクシュート時間術に挑戦しているので、時系列順に振り返って日記を書く。ここではあんまり公開しない自分の考えとか気持ちとかを書き出して整理すると気持ちがすっきりする。

 

無印良品 ノート・マンスリー

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ひたすらマンスリーページのみが続く神ノート。毎月のざっくりとした家計管理に使っている。シンプルなつくりで自分でなんとでもできる余白がすき。写真は12月分。お金を使わなかった日はシールを貼って賑やかでポップな感じにしている。

 

④SNOOPY家計簿2022

レタスクラブの付録。ここでは食費とか趣味とか項目別に使ったお金を記録している。③は一目でわかるのが利点だけど食事の記録を書いている。朝ごはんはパン、昼ごはんはチャーハン、夜ごはんはカツみたいな感じで。

KOKUYO ソフトリングノート

読書ノートに使っている一冊。私はリングが手にあたるのが苦手なのでリングノートはあまり使わないけれど、このリングだと手にあたっても痛くないのでうれしい。

 

⑥文具女子博 リングノート

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いろんなものを切り貼りする用のノート。写真は東急ハンズに行ったときに見かけたかわいいポップアップの名刺(?)と購入したKITTA。めちゃめちゃかわいかったのでこれは買います!!!!!と思ったやつ。そのほかのページは、雑誌の切り抜きだったり見に行った展覧会や演劇のチケットだったりを貼っている。このノートに貼ると見返すだけで思い出に浸れる気がする。

 

新潮文庫 マイブック

2022年から始めた一冊。ブログのネタにするエピソードを書き溜めたり、気になったワードについて調べてメモしたりしている。自由にあれこれ書く場所があるといいかもしれないと思ったけれど、1月にして毎日続かなくて無理な気がしている。文庫サイズでかわいいのだけど文庫の形ゆえにガバっと開くことができないし、構造的に開かないし無理かもしれないの気持ちが日々大きくなる。どどどどうしよう。でも切り貼りしたらめちゃめちゃ肥大する未来が見えて嫌だ。たぶんまっさらなマイブックができあがる。

 

手帳を開くとき、未来の自分への期待と過去の自分への振り返りが待っている。ひとりで向き合って見つめなおす時間が大切だし、手帳を閉じたとき、また明日もがんばろうと思える自分でいたい。

【三行日記】2022年1月②

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激動の1月2週目。わたくしは必死に論文と戦っておりました。

 

1月8日(土)

親知らず抜歯から数日。抗生剤を服用するのだけど、飲むと下痢になりやすいから下痢止めも一緒に渡された。昨日はなにも起こらなくて油断していたら突然おなかがキュルキュルと叫びだす。家でよかった。あとくしゃみすると痛い。

 

1月9日(日)

次にこれを読もうと決めている本がある。中野京子さんの「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」だ。だけどもなかなか手が伸びない。表紙の見返り美人図みたいなプリンセスが怒っているように感じるのは私だけでしょうか…?

 

1月10日(月)

美容院をさぼっているので前髪が目にかかるくらい長い。自分で切ってしまってもいいけれど「どこまで前髪なのか問題」が発生するから、がまんがまん。そうこうしていたらセンター分けでお送りしてもいいかんじになってきた。これは自粛期間に成長したアイブロウのおかげでもある。おでこを出すのが嫌じゃなくなってきた、冬。

 

1月11日(火)

1が3つ並んだ日。運気の良い日みたいで、財布を買いたい欲が増した。年末から悩んでいて、こげ茶のアンティークな感じにするか、ピスタチオみたいな緑のがま口にするか決められない。どっちもいいよね~~~

 

1月12日(水)

風が強い。窓の外から見える風車が見たこともないスピードで回ってるのがこわいな。回れば回るほど電気に変換されるのかな。せっかくいいかんじにした前髪だったのに、風のおかげで全部無駄になりました。中途半端じゃなくて猛烈な風でよかったけど。

 

1月13日(木)

卒論を提出。学務でめちゃめちゃ久しぶりにゼミのちがう友達に会ったけど、一ミリも名前が思い出せなくてツラい。もうそんなに老化傾向が…おばあちゃんへの道のり…?とパソコンに向かっていたら思い出した、いっちゃんだ。おつかれさま。

 

1月14日(金)

のびのびと過ごせる日はひさびさ。お母さんが録画していたハロプロのコンサートを鑑賞した。歌って踊るアイドルは輝いていてまぶしいね。いつも元気をもらっている。誰もが健やかに、おいしいものを食べて過ごせますように。

 

来週もがんばっていきましょ~!

【エッセイ】成人の日と22歳のわたし

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先日は成人の日でした。成人式の思い出を語ると老いを感じてしまうのでやめます。

 

22歳になった今でも「大人」にはなれていない。実家でぬくぬく暮らしているわたしは料理も洗濯もまともにちゃんとしたことがないし、学業のPDCAサイクルは上手に回せないし、アルバイト以外で社会勉強らしきものもしていない。

 

こどものころ、20歳は「大人」だった。すきなものを食べて、すきなものを買って、そうやって暮らしているのだと思っていた。だから「大人」に近づけば近づくほど自由になれるものだと信じていた。

 

19歳と20歳にはマリアナ海溝くらい差があると思っていたけれど、特に何もなかった。普通の誕生日と同じようにこの日から20歳ですよ~と名乗れるようになっただけなのだ。誕生日当日にお酒でも飲めばそう感じたのかもしれないけれど、20歳になったから飲もうということもなかった。はじめてのお酒は20歳になってひと月たったころ、スナックのママのおすすめで400円のレモンサワーだった。大きめの四角い氷の音が響いて素敵だったけど、炭酸ってこんなにしゅわしゅわしてたっけ?と思ったし、これよりも150円の紅茶を飲むほうがわたしにはおいしいなと思ったのだった。

 

20歳と数年を過ごしてみると、あのころ思い描いていた「大人」と今のわたしは似ても似つかないことに気づいてちょっぴり落ち込む。なんであんなにキラキラして見えたのだろう。そのまま大きくなって22歳という称号を手に入れただけなのに。いつまでたっても自分に甘くて、走るのが遅くて、無駄なプライドは高くて。嫌になっちゃうな。

 

わたしにとって「大人」は憧れであったはずだけど、いざ自分がそれになってしまうと考えてもみなかった苦しさとか辛さが邪魔をして純粋に憧れるだけではいられない。

 

わたしはあのころどうにかはやく「大人」になれないかなと思っていた。だけど「大人」は20歳になったからなれるものではない。いつまでも、こどもではいられないとわかっている。じゃあいつわたしたちは「大人」になるのだろう。それは、自分がちっとも「大人」じゃないことに気づいたときなのかもしれない。「大人」になんてなれないわたしがそれでもなお進んでいく先にある未来の姿が「大人」なのかもしれない。

 

成人の日。おめでとうございます。今更かも。